2013年4月18日木曜日

桐島、部活やめるってよ





最近は新作で借りて観たい作品もあんまりなかったりするので、映画を観たい気分の時はTVで放送された物を録りためていたものを観るか、Huluでなんとなくひっかかったものを観るかで事足りている感じだった。

で「桐島、部活やめるってよ」。この作品はなんどかレンタルショップで手に取りつつ、借りないでスルーしていたのであった。

その理由としては、公開後に観た方々のある種の熱狂的な盛り上がりに逆に引いてしまった感があったのと、吉田大八監督作品は「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」「クヒオ大佐」は面白く楽しめてたんだけど、「パーマネント野ばら」がまったく恐ろしいほどピンとこなかったからなのかもしれない(4回観て4回とも途中リタイア)。

しかしながら「パーマネント野ばら」は脚本は別の方が担当したからなのかなあ、なんて思い直してようやく今日観ることに。

で、観た感想。面白かったです。

必要以上に"台詞"で登場人物に(内容を)説明させることなく、それでいて細かいところまで気をつかった構成・演出で話自体はしっかりと伝わりやすいところがにくいなあ、と。それと"学校"という社会の中で生きてる生徒たちそれぞれが意識的もしくは無意識的に感じているであろうその世界で受けている同調圧力の描き方の丁寧さ。

もちろん出演者の細部にわたる表情や動作の細かさ、台詞の言い回しも隙がなく。

そんなこんなでまあ語り始めたら止まらなくなるのもわからなくはない作品だなあ、なんてのが観た後の正直な感想だったのだけれども、自分個人的にはそんなにあれこれ語りたい気分にはならなかったのもまた正直な感想のひとつ。多分、この作品に出てくる登場人物の誰にも感情移入ができそうでできなかったからかもしれない。

あと一言。(妄想)ゾンビと橋本愛。最高でした。

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