ランドリーズのライブを観る。
僅か30分のライブセット。しかし、彼らが愛してやまない音楽に対しての真摯さという名の「熱」を感じ取るのには充分すぎる時間であった。長い長い沈黙の間、ナイーブな微熱でなにかと闘い続けた故に彼らが獲得したある種の「強さ」を、その歌や演奏や立ち振る舞いからひしひしと僕は感じ取ることができた。
それは、昨年リリースされた復活作「Natalie」に収録されたバリエーションに富んだギターポップの端々から感じ取れた「ロック」さを凝縮してライブで実践した、といえるかもしれない。または、音楽スタイルとしてそこんじょそこらでコピーされている嘘っぱちな「ネオアコ」ではない「本当のネオアコ」の体現と言い換えてもいいかもしれない。
昨年、アルバムリリース後の行われたメンバー3名で行われたタワーレコードでのインストアライブで僅か数十分で感じ取ることができた彼らに対する「期待」は今日のライブで「確信」に僕の中では変わった。
来月2月には下北沢モナレコードでのレコ発ライブが控えている。この日はアルバム「Natalie」収録曲と彼らが敬愛してやまないtrash can sinatrasのカバー曲「Who's he」とブレのない絞り込んだセットリストだったけれども、今度は1stの楽曲も交えて、より幅広く確かなライブをきっと彼らは魅せてくれるはず。
終演後、ランドリーズの面々と話す機会を得る。この日のライブパフォーマンスの結果について歯痒さを口にしていたけれど、その時の表情や言葉から滲み出る志の高さを感じて、ますますこのバンドは信用できると、そう思った。
Photo by Akeshin
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