2014年1月22日水曜日

映画「ウォールフラワー」


仕事を終えた後、時計とにらめっこしながら吉祥寺へ移動。今週末(1/24)で東京近辺での公開が終了する映画「ウォールフラワー」を観る。上映開始から5分程過ぎて、館内に入ったら、席はほぼ満席であった。

映画広告などに記されている「『ライ麦畑でつかまえて』の再来と絶賛、社会現象となった"青春小説の金字塔"が映画化」というコピーだけで内容はある程度把握できるかとも思うが、そういえば最近はこのような思春期特有の青春映画あまり観てなかったなあ、とか思いつつ、スクリーンに映し出される高校生たちの楽しくもナイーブで儚い青春の日々を眺め続ける。

1999年に刊行された青春小説「The Perks of Being a Wallflower」を原作者のスティーブン・チョボスキー自らが監督を務めて映画化。このフィルムの中ではThe Smithsの「Asleep」、その他galaxie500など80年代のインディ・ロックが重要なファクターとして用いられているのだけれど、ローガン・ラーマンやエマ・ワトソン、エズラ・ミラー等若くも魅力的なキャストの瑞々しい演技もあって、変なインディ感もなく、かといって変に仰々しいハリウッド感も少なくて、とてもバランスの良い演出がよかった。

「Wallflower / 壁際の花」とはダンスパーティなどでパートナーがいなくて壁際で佇んでいることを意味している。原題の「The Perks of Being a Wallflower」は訳すと「"ウォールフラワー"でいることのちょっとした特権」なんて感じかも。

それで、自分自身も中・高の学生時代はこの映画でいうところの"ウォールフラワー"的生活を多分に送っていたわけだけれど、当時は結構確信的にそのポジションをキープしていたこともあって、「ホントは壁際から離れたいのに…」的なくすぶり感ってほとんど感じたことがなかった。逆にいうとそれ故の特権を自ら楽しんでいた、というか。それに音楽とか本に没頭していて、"女の子"に関してはホント関心外だった。

だからこの作品のような若者たちを描いた青春映画を観ると、ものすごく共感できる部分とそうでない部分が必ず同居する。そんなわけで、今回も絶賛!とまではいかないわけだけど、とても良い映画だなあ、とは率直に思ってみたりしたわけです。ぜひ機会があれば観てもらえたら、と薦められる映画です。

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