2014年8月6日水曜日
カジヒデキ / ICE CREAM MAN
昨日購入したカジ君の新作『ICE CREAM MAN』を聴きながら、夜に新宿タワレコへ彼のインストアライブを観に向かう。
新作でも活躍しているトランペットのオリタさんとカジ君の2人によるアコースティック・ミニライブ。まずは近年の彼の摑みの一曲「甘い恋人」。映画『デトロイト・メタル・シティ』公開って2008年か。時が流れるのは早いね。
その後は新作から3曲。
まずは、かせきさいだぁの恥ずかしいぐらいド直球な詞と録音時にゲスト・コーラスで参加した坂本美雨に関するエピソードをMCで話しつつ、今となっては日本ではカジ君の専売特許と言っても過言ではないであろうファンカラティーナ・サウンドが気分を夏のように昂揚させてくれる「灼熱少女」。
続いては元Pizzicato Fiveの野宮真貴が録音時はコーラスで参加した「雨降り都市」。時間が限られたミニライブでしっとりしたナンバーは結構レアかもしれないね。
そして最後はアルバムタイトルチューンでもある「アイスクリーム・マン」。楽曲そのままの楽しい気分でインストアライブはあっという間に終了。
で、ここからは簡単に個人的感想まじりで新作『ICE CREAM MAN』について。
今までもそのタイミングタイミングで発表していた曲から故・大瀧詠一氏に対してのリスペクトぶりは伺えたカジ君。今作では『Blue Heart』に続く夏を想起させるアルバムコンセプトというのもあるのだろうけど、かせきさいだぁとの強力(協力)タッグでリスペクト感をパワーアップさせつつのナイアガラサウンドへのアプローチがより明確になってますね。
でもアルバム中盤以降は、近年コラボ作も出したsister jetなどのロック感を内包したサウンドや、カラフルでフレッシュな打ち込み色のある曲も交えつつで、バリエーション豊かな充実作に仕上げてるとこがニクいです。これだけのキャリアがありつつ変な大御所感がまったくないいい意味での落ち着きのなさこそが、やっぱカジ君が他のどのアーティストとも違ったオンリーワンたる所為だと思う。
あと今作のラストナンバー「僕らのスタンドバイミー」の歌詞や、購入時に限定で付いてくるジン(フリーペーパー)でも触れられている"1991年の夏"については、いろいろと思いかえせばきりがないぐらいに思うことが自分もあったりする。日本でのFlipper's Gutar『ヘッド博士』リリースからVENUS PETERの台頭、UKではマッドチェスター〜セカンド・サマー・オブ・ラブ・ムーブメントなどなど。
多感な時期にリアルタイムで体感したこの時期の経験は今もって、忘れられないものではある。川崎クラブチッタでのプライマル・スクリームのライブの後、マラカスを街中で振っててポリスマンに注意されたりしたのは笑い話でしかないけど。
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