THE DUB FLOWERの"からっぽフレーバー"。
録音物としては2009年のWORLD HAPPINESSのコンピ盤のみに収録されているのみの一曲。
いとうせいこうとかせきさいだあ、DUB MUSTER Xとある種の層にはたまらない面子の組み合わせであることもその魅力のひとつだけれど、なんといっても、せいこうとかせきの紡ぎ出すフロウとそこで唄われるライムの気持ちよさ、バックを固める演奏陣のグルーヴ感がどうにもたまらない。
"限界を知った瞬間 ほら からっぽになった瞬間 透き通っていった瞬間 そう 永遠を手に入れたんだぜ"
"吐き出すんだ 肺の中の すべてのはかない息を おそれるなペシャンコになっても 自分を吐き出しつづけろ からっぽになればその時 自然に体が吸うのさ"
"自分という存在自体 からっぽOKなんだぜ 何にもなくて 全てがある 何にもなくて 全てがある 何にもなくて 全てがある そんなもんさ"
ここまで普段自分が頭の中で妄想というか呟いていることを明確にことばと唄にしてくれてる曲も本当にめずらしい。
2009年の僕の心のベスト10第一位はこんな曲だった。ひょっとしたら、40年ほど生きてきた僕の人生における心のベスト100に入るかもしれない。
そしてそんな僕は2013年の春、The Salsoul Orchestraの"Ooh I Love It (Love Break) [Original Shep Pettibone 12inch Remix]"を聴いて、相も変わらずからっぽなまま、街の中を歩いている。
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