2013年4月15日月曜日
ミュージック・ビデオで観る阿佐ヶ谷住宅
3月末の花見を考慮しての広場の一時開放も終わり、敷地内の封鎖作業が本格的になりいよいよ取り壊しが近づいてきている阿佐ヶ谷住宅。
Livingstone Daisyの2本は(幾つかの条件を満たした上での)楽曲の2時使用許可を活かして、平成25年2月と3月に自分が撮った動画を編集してyou tubeにupしたもの。you tubeではよくジャケットとかイメージ映像に楽曲を合わせている動画があるけど、個人的にはどうにも馴染めない部分があって(目視する面での手持ち無沙汰感というか)。なのでMV>自分編集動画>一枚絵と楽曲MIX動画、という位置づけで編集は行った気がする。
因みに"この悲しい世界"は恐怖のiPhone5撮影。"遠い空、夢の涯"はコンデジで。いずれもなにより最優先したのは楽曲を邪魔しない画を撮るということ。曲と映像によるイメージが必要以上にズレていないこと。自分が意図するところは、要はLivingstone Daisyの曲を聴ける〈聴いてもらえる〉環境を増やしたかっただけなので。
Livingstone Daisyのアルバム"33minutes before the light"を聴いて、最初は福生の方に映像を撮りにいこうと思ったのだけれど、同時に、時折訪れていた阿佐ヶ谷住宅を思い出した。奇しくも数年に渡り長引いていた住宅の取り壊しがいよいよ目前へと迫り、住んでいた方々の立ち退きも最後の段階に来ているぎりぎりのタイミングだった。
人の気配の少なさと緑の豊かさと味わいのある建築物と。それぞれがネガティブな意味ではなく、合わさりあうことで醸し出している"悲しさ"の空気感と、Livingstone Daisyの楽曲と同期する要素をきっと無意識的な中で自分は感じていたのだと思う。
因みに最初は"どこにもいけないでいる"用の映像を雪の降る日に撮りにいって、早朝4〜5時からカメラを回したのだけれど、思っていた画がほとんど撮れず、体は寒さで凍りつきつつ、なんて塩梅でこの目論みに関しては頓挫したという余談もあったり。
また編集に関してはMacのfinal cut pro Xを使用したのだけれど、自分の13インチのMac Book Proだと処理が追いつかない部分もあったりもして、途中からはフリーズ地獄に突入したり。
そしてここ数年、阿佐ヶ谷住宅はいろんな雑誌等のメディアでも取り上げられていましたが、MVでの撮影場所としてもやはり選ばれていたりして。
NAISHOの"swallow"はストーリー性もあり編集も凝ったMVらしいMV。阿佐ヶ谷住宅の自然の豊かさが映える映像で。何度も繰り返し観たくなる作品ですね。
そして都市レコードの"道の果て"。封鎖後の阿佐ヶ谷住宅での撮影による画がなんともいえず。自分がカメラを持って歩いた場所がたくさん写っていて、映し出されている映像以上に(勝手に)感慨深い気持ちになったりしました。
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