2013年の春は曽我部恵一の"ナイトコンサート"をよく耳にしていた。2012年12月20日に下北沢440で行われた弾き語りライブの録音盤。
サニーデイ・サービスを一旦停止させたソロ活動以降の彼の音楽に関しては、正直なところ、彼自身の表現と楽曲の振れ幅がその都度大きいこともあって、好きな作品もあればちょっと苦手な作品もあったりした。
たまたまなのだろうけれど、本盤には収録されている曲のほとんどが自分が好きな曲がコンパイルされていた。"サマーシンフォニー"や"朝日のあたる街"、"素敵じゃないか"そして"そして最後にはいつもの夜が来て"。
彼のメロウで時に深淵な世界へと誘う声と、滑らかでやさしい音像で流れ出る曲の数々を聴いていると、ひと言でライブ盤と片づけることはできないなんとも不思議な気持ちにさせてくれるのであった。
僕の2013年の春の東京のひとときは、曽我部恵一の"いい歌"で淡いピンク色に彩られていた。それは本当に素敵で贅沢な季節だったんだ。
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