b-flower/Livingstone Daisyの八野さんのブログにて、正式にb-flowerの新曲及び既発表曲のリメイクのレコーディング作業に取りかかっていることが発表された。
http://ameblo.jp/clover-chronicles2/
既発表曲のレコーディングに関する経緯は氏のブログを読んでいただくとして、まずはレコーディングに取りかかっている楽曲が"舟"であることにどうにもこうにもグッとクる。
"舟"はb-flowerメジャーデビュー時の1stシングル。リリース時は"日英同時進行"というフレーズのもと、日本のバンドが英語詞でまるでUKインディロックのようなバンドサウンドを鳴らす中(それ自体はまったく否定していないし、個人的に好きなバンドも多いのであしからず)、決して大仰ではないけれど、自らの才能とセンス、そしてアティチュードに誠実に慎ましく向かい合いながら言葉ひとつひとつを丁寧に日本語で紡ぎだしたことが確実に伝わるであろう名曲の一つ。
メジャーデビュー後は5枚ほどのアルバムをリリース後、事実上の活動停止。それから10数年。2012年に配信シングル"つまらない大人になってしまった"をリリースした次のアクションとして、この"舟"のre:recordingを八野さん方が選択したということは、これからb-flowerとして再び動き出そうという静かな決意表明であることがびしばし伝わってきて、ただただ嬉しい。
季節は図らずも、音楽好きな若者たちがかつてのニューウェーヴやネオアコースティックのようなサウンドを新鮮で新しい音楽のひとつとして、あらためてその手法やサウンドを取り入れている時でもある。
勿論、みんな好きな音楽のジャンルは異なるわけだけど、少なからずUKインディロックやネオアコースティック、それから渋谷系などに興味がある人たちであれば、彼らの音楽にじっくりとまずは向き合ってみれば、そのサウンドの豊かさや詞の巧みさ・深さに"伝わる"ものはあると思うのです。その上で気に入る気に入らないは聴き手の好みとしていろいろあっていいと思うのだけど。
そもそもがb-flowerは決して"ネオアコ"という枠にのみ納まるバンドではないけれど、今回を期に彼らの音楽をまず聴く機会が増えれば、ゆっくりではあるだろうけど、確かに伝わり広がってリスナーの耳やこころに浸透していくということを、自分は信じてます。
と、ここまで読み返して、なんかすごく熱に浮かされたような恥ずかしい文章だなあ、と赤面。でも、いい年齢になってまるで微熱に浮かされたかのようにこのようなことが書けるようなバンドが存在するということは素敵なことであるとそう思うし、「それでいいのだ!」と言い切りたい気持ちで胸がいっぱいなのです。
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